一世を風靡したORANGE RANGE 実は2012年にメジャーへ返り咲いていた


 ORANGE RANGEなんつったら平成初頭生まれのソウルミュージックど真ん中。ORANGE RANGEとnobodyknows+を聴けばどんな陰気な学生時代を送ってた奴でも強制的にアゲ。聴いてるだけで教頭のズラを校庭に迷い込んだ犬に食わせたくなるヤンチャサウンド。カラオケに入れればryo(バリトンボイスの彼)のパートを取り合いになるし、カーステレオで流せば後部座席の奴が酒を飲みだす。まさに”聴くドン・キホーテ”。

 当時の人気たるや凄まじく、2ndアルバムMUSIQは264万枚。ダブルミリオンを達成している。今の時代じゃセカオワがベスト盤出しても膝すら届かないとんでもない記録を打ち立てている。が、

2003年12月 69.8万枚 1st Contact
2004年12月 264.9万枚 musiQ
2005年10月 93.4万枚 NATURAL
2006年12月 34.8万枚 ORANGE RANGE
2008年07月 12.0万枚 PANIC FANCY
2009年08月 4.4万枚 World World World
2010年10月 1.6万枚 orcd
2012年04月 1.2万枚 NEO POP STANDARD
2013年07月 0.9万枚 spark

 落差がすごい。FXだったら人が死んでるよ。

 いくら「人気だったんだよ〜」といったところでその時代を暮らしてない人にはなかなか伝わんないと思うので、とにかく聴いてみてください。歴史の授業です。いつか入社してカラオケ接待なんて場面に直面した時に必ず役に立つ実益のあるナレッジです。ロコローション一曲歌えば一撃で昇給です。

 

 やべえな。聴いてるだけで卍解しそう。

 元々海外にはレッチリやレイジやリンプなどなど、ミクスチャーロックとか言われてラップとバンドサウンドを掛け合わせた音楽は流行り尽くしてたんだけれど、当時の日本じゃこのジャンルで大成功を収めたバンドがおらず。彼ら特有の沖縄感、ヤンチャ感がポップカルチャー層(今でいうEXILE聴いてる人たちのことです)を中心にバカウケ。大成功を収めたんですけど。

パクりすぎた

 ORANGE RANGE=パクリ というイメージが固着しているように。さすがに色々パクりすぎたのがマズかった。

 

 何の圧力か過去の音源がほぼ消滅している。ORANGE RANGEをスターダムにカチ込んだ一曲上海ハニーなんだけれど。

 

 ヤバいパクり方してる。親、叱れよ。

「雑誌のインタビューで、リーダーのNAOTOが『合言葉はパクろうぜ! です。まずはカバーするんですよ。で、ここをわかんないようにしようとか、ここ使ったらバレるだろ、とか話し合う』と発言したことが、確信犯の盗作として大きな話題になりました。

オレンジレンジ パクリ疑惑再燃? より

 窃盗団の会議かよ。

 当時から「パクりバンドだ!」と叩かれがちだったんですけど本人たちも認めちゃったところから、反発が加速していったのを憶えている。以心電心のメロディはDrマリオのパクりだ!とか言われていた。俺は逆にDrマリオをパクって歌謡曲にできる才能がすごいと思うよ。

 風の噂で訊いた話だと、芸能関係のマズめの事務所の売れっ子に手を出しちゃったとかなんとかで、芸能界の闇の力で取り潰されて未だに沖縄の方に傷者まがいの方が怒鳴り込んでくるとかなんとか。とにかく、ヤンチャしすぎたのが「消えた」と言われる原因なんだろうなと。

 

変化

 これとかね、ポッキーのCMとかね。チャレンジングな曲が増えたんですけどこれもどう見てもgroup_inou。

 今まで「チャラい」「ラップ」「バンドサウンド」でやってきたところが「打ち込みサウンド」「意味不明詞」っていう属性にチェンジ。チェンジというか、元々アルバム曲はしばしば意味不明がちだったんだけど(校歌入れたり)そのぶっ飛んでる部分を前に押し出し始めたのがこの時期の楽曲だと。

 パクリパクリ言われる彼らだけど、パクリの才能があるというかなんというか、人の良いところを応用する能力が異常に高いなと聴いてて思う。窃盗犯というより、カービィです。ORANGE RANGEは。

 

新曲

 そんな俺たちのオレンジレンジが、出したんですよ新曲を。

 

 誰だよ。

「年取ったし、若いイケメンに演奏させるか」

 という攻めのMV。そんな落語家みたいなシステムねえだろ。

「そういえば、ORANGE RANGEってこういうバンドだったなあ」

 となんだか10年前に戻ったような錯覚に陥る曲になっている。チラチラリズムて、今日び50のジジイでも言わんだろ… 年取ったな… スタッフ役やってるのも「あの頃俺たち調子こいてたなあ…」という自戒からだと思われる。素晴らしいよ…

 エレキギターのリフ中心のラップロックに戻ってきて「これこれ、これだよ」と懐かしくなる。ORANGE RANGEは、これです。

 

 なんかもう感慨深い。俺も色々あったけれど、オレンジレンジにも色々、あったんだなあ。「おかえり」という気持ちでいっぱい。

 実はレーベル自体は2012年にスピードスター所属となってまたメジャーアーティストに返り咲いている。

 のに、いままでリリースがあってもあまりニュースとして取り上げられなかったり騒がれなかったりで寂しかった。メチャクチャ活動してるのにね。

 これを機に、25歳前後の僕ら世代の間だけでもまたORANGE RANGEが聴かれるようになればいいな。新譜絶対買おうな…

 それでは〜。

 

 

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